本格稼働前に考慮したこと・実行したこと

個人事業主として活動していく際には、失敗がつきものです。しかし、失敗の大きさ・種類によっては生活の危機に陥る可能性もゼロではありません。

これはWebライターも同じです。あらゆる方面から検討し、ある程度のリスクヘッジをしておかなければ活動の継続は困難でしょう。

事前に心理カウンセラー養成学校時代の学友から聞いていたので、本格稼働前にさまざまな状況を想定して準備をしました。その際、特に考慮したこと・実行したことを紹介します。

クラウドソーシングサイトでの案件応募

フリーランスのWebライターとして活動していくための拠点として選択したのは、クラウドソーシングサイトです。

しかしこのサービスを利用するにあたって、事前に考慮しておかなければならないことがいくつかありました。

応募~本稼働まで時間がかかる

クラウドソーシングサイトには、さまざまな仕事が公開されています。しかし応募したからといって、必ずしも受注できるとは限りません。

このサービスの最大の特徴は、初心者・未経験者でも応募可能な案件が多い点でしょう。募集内容には、「初心者歓迎」や「未経験者OK」といった文言を明記している案件が多数あります。

しかし実際に仕事を依頼される人は…

「経験者」というケースが珍しくありません

このような状況なので、10件の案件に応募してもひとつも採用されないことも多々あります。

特に当時の私のようにWebライターとしての実績も経験もない人間は応募してから受注、本稼働まで相当時間がかかると覚悟しました。

報酬が発生しても大した金額にならない

応募から本稼働までに要する時間もさることながら、報酬面の問題もあります。

クラウドソーシングサイトを利用するにあたって、事前にさまざまなデメリットについて検索しました。複数のサイトで共通してあげられていたデメリットは、報酬の低さです。

Webライターの報酬の目安を、1文字1円として紹介しているサイトは多数あります。しかし実際に受注できるのは、一定の条件を満たした人のみです。特に以下のようなケースは、積極的に応募しても受注できません。

1文字1円案件を受注できない人の典型的な例
  • Webライターとしてすでに実績が0、または極端に少ない
  • ポートフォリオを提示できない
  • 受注した案件の実績をポートフォリオとして提示できない

実力がものをいう世界ですから、当然といえるでしょう。

当時の私はWebライターとしての実績がなかったため、1文字1円の案件に応募しても採用されるはずがありません。この点も、実際に稼働する前に考慮すべき点でした。

土日祝を利用して活動

事前情報の収集は、実際に稼働するための大切な準備方法です。しかし、情報を集めただけでは十分とはいえません。実際に体験してみないことには、何ともいえない部分が多々あったからです。

私はこの時点で本業を退職しておらず、フル活動できません。そこで実態を調べるために、土日祝を利用して軽く活動してみました。

実情を知るだけなら、土日祝のみの利用で十分でした

活動といっても、実際に案件を受注して活動をしていたわけではありません。応募してみて先方から連絡が来る確率、応募から話が進むまでの期間などを調べてみました。

事前に行った情報収集で知りえたことと実情では、乖離しているケースが多々あります。利用する際のスキルレベル・状況などにもよりますが…

かなり違うなぁ

というのが私の素直な感想でした。これについては、別の記事で紹介します。

本業を退職

本格稼働前に実行したこととして、情報収集以外に本業の退職がありました。

私は本業としてWebライターで活動していくと決めていたので、本業の退職をしなければなりません。

派遣社員だったため退職は比較的簡単

私の本業は、とあるプログラミング会社の事務全般をこなす派遣社員でした。主な仕事内容は、OA事務・営業事務・経理事務の3つです。

幅広い事務の仕事を任されていたこの会社には、本当に感謝しています。ここで3つの仕事をこなしたことで…

フリーランスとして活動してからさまざまな面で役に立ちました

派遣社員だったことから、退職は比較的簡単でした。私の場合、多くの業務をこなす立場にあったことから以下のような症状が出ていたことも、退職の手続きがスムーズに進んだ要因だったと思います。

  • 朝が起きられない
  • 仕事に行かなければならないと思うとお腹が痛くなる
  • 通勤の電車に乗ると吐き気・頭痛がひどくなる

退職する前の約1カ月間は、休職状態でした。まともに働けない状態だったため、想像していた以上に退職の手続きはスムーズに進んだことを覚えています。

派遣会社としても、派遣先に勤務できない人材を抱えていることは迷惑だったでしょう。退職を申し出てからわずか2週間足らずで、手続きは完了したのですから。

副業についての就業規則は不明

現在、国は副業・兼業推奨の方向で舵を切っています。

しかし私がフリーランスのWebライターとして活動するために準備していた当時は、副業・兼業が推奨されていませんでした。そのため、派遣会社・派遣先の会社の就業規則はもしかすると副業を禁止していたかもしれません。

就業規則で禁止されているにもかかわらず副業をすると、ペナルティが科せられる可能性があります。

土日祝を利用してクラウドソーシングサイトの実態を調べていた私は、案件を受注して報酬を受け取るということはしていませんでした。その理由は、この就業規則が関係しています。ましてや、体調不良で約1カ月間休職状態の身の上です。

Webライターとして活動して報酬を受け取るなんて、論外

副業・兼業が推奨される時代になったとはいえ、就業規則にて副業を禁止している会社・企業は少なくありません。何らかの副業をする際には、必ず事前に就業規則を確認しましょう。

副業として活動しなかった理由

クラウドソーシングサイトなどを利用して、副業として活動する人は少なくありません。その当時、国は副業・兼業を推奨していませんでした。しかしそのような状況下にあって、副業をしている人がいたのは事実です。

では、なぜ私は副業として活動しなかったのか。その理由を紹介しましょう。

両立は心身への負担大

副業として活動しなかった最大の理由は、心身への負担です。

当時の私は、本業で仕事をし過ぎたことによるオーバーヒート状態にありました。副業をすることで気分転換になり、本業も楽しくこなせるという人は一定数います。しかし私の場合…

そのような状態はとうに超えていました

私がWebライターとして活動しようと決めた主な理由は、以下の通りです。

Webライターになろうと思った理由
  • 通勤の必要がない
  • 自分のペースで仕事ができる
  • 仕事時間を自分で決められる

自分の仕事が片付いているにもかかわらず、他者の都合で残業を余儀なくされるということはフリーランスでは考えられません。特にこの点に大きな負担を感じていたため、仕事ができなくなってしまったのです。

よって、両立は私にとってあり得ない選択肢でした。

逃げ道の排除

逃げ道の排除も、副業として活動しなかった理由のひとつといえるでしょう。

両立すると、「本業があるから、多少手を抜いてもいいや」という考えが沸き上がってこないとも限りません。私にはこれしかない、という状況に追い込むことで覚悟が決まります。また、受注した案件とも真摯に向き合って丁寧にこなせるというものです。

特に私の場合、逃げ道を絶たないと真剣に取り組めない性格なので…

背水の陣という表現は、少々大袈裟かもしれません。しかし、意味合いとしてはそのような気持ちでWebライターとしての道を選択しました。だから、副業としての選択はしなかったのです。

まとめ

本格稼働前には、さまざまな点を考慮して実行しておかなければなりません。それが、フリーランスとしてスムーズかつ継続して活動するための秘訣だと思います。

本格始動までかなりの時間を要しましたが、今振り返ってみると正しい判断だったといえるでしょう。準備に十分時間をかけたからこそ、私の今があるのですから。